先日の「タミヤ・1/12 ティレル003（ハンマーヘッドVer.）」の記事の中で、「商品内容が当時版より簡素化されて味気なく感じる」と書きましたので、当時版のキットを引っ張り出してきました。
「タミヤ・1/12フェラーリ312B」（初版定価￥1800、購入時定価￥2500）

このキットは徳島大学在学中（1991年頃）、近所にあった「ガレージ30」という模型店内で行われていたフリマで購入したもので確か￥2000で購入した商品です。
余談ですがこのお店、現在は「模型工房A-Z」でプロモデラーとして活躍されている久保憲之さんがタミヤを退社後、地元に戻って開業されたお店です。
当時、田舎から出て来たばかりの学生だった自分に色々なテクニック＆情報を教えて頂き凄く勉強になりました（学校の勉強の方は・・・でしたが：苦笑）。

この頃の高額キットの定番「ブリスターパック梱包」です。
そしてなんとピンセットも付属しています（ドライバーが付属している物もありましたね）。

そして一番のビックリは「ボディークリア塗装済み」。
成形色にクリアを上掛けしただけなのでゲート跡はプラの地が出たり、全体塗装する場合には厚ぼったくなったりと、今の眼で見ると余計なお世話状態（笑）。
ただ、当時高価だったスプレーや塗装が一般的でなかった時代なので、この時代には喜ばれた仕様だったと思いますね。

そして組立説明書の内容が濃いです。
フェラーリの生い立ちからこれまでのF-1の軌跡等、これを読むだけでおなか一杯（笑）。
そして裏表紙には「次はこちらも買ってね！」とお子様のの購買欲を刺激する広告と盛りだくさん・・・タミヤ、恐ろしい子（爆）。

組立解説も実物写真や完成写真をふんだんに使用して、プレミアム感満点です！

今の眼から見ると物足りないところや甘いところ等が見られますが、凄くワクワク感のある商品構成は現在も見習う点が多いと思います。
キット自体の出来や成形が良くてもワクワク感の無いプラモは個人的に余り欲しくないなぁ～と思いますね。
（ファインモールドさんはその点、昔ながらの良い伝統を継承されているので応援したいメーカーさんです）
次回につづく