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#172箱目:バンダイ「スーパーミニプラ:忍者戦士飛影Vol.1」


精力的に80年代リアルロボットキャラを立体化してくれるバンダイキャンディ事業部の「スーパーミニプラ」シリーズ。
今回もやってくれました。
・忍者戦士飛影(とびかげ)Vol.1

原作を知らない方に簡単に説明しますと、1985年10月~1986年7月まで日曜朝10:30に放映されていたロボットアニメ(全43話)で、忍者伝説を探して宇宙を旅をするロミナ姫と火星に暮らしていた主人公ジョウ・マヤ達がひょんな事から合流し、侵略者ザ・ブーム軍と戦うという内容です。
番組当初「飛影」は謎のメカで、主人公達がピンチになるとどこからともなく現れる設定でした。
基本的に玩具先行アニメなので3体の獣メカ「黒獅子(くろじし)」、「鳳雷鷹(ほうらいおう)」、「爆竜(ばくりゅう)」に飛影が合体して敵と戦うというもので、リアルロボットというよりは前時代的なスーパーロボットな企画でしたね。

余談ですが飛影の製作をしていたアニメ制作会社「スタジオぴえろ」は後日、ジャンプ原作の人気漫画「幽遊白書」のアニメ化もしています。
こちらにに同じ漢字の人気キャラ「飛影(ひえい)」が出てきたので、番組を知らない若い世代の方に「忍者戦士ひえい」と呼ばれた記憶が有ります(苦笑)。

話しが逸れてしまいましたが、今回は第一弾という事で「飛影」+主人公ジョウが最初に乗った機体「黒獅子A&B」の3種になっています。

番組開始当初は毎回合体するバンク使い回しのよくあるアニメだったのですが、物語中盤で主人公ジョウが飛影に搭乗、3体のメカはほとんど雑魚キャラと戦うだけのモブ状態に(笑)。
更にライバルメカ「零影(ぜろかげ)」登場後は「飛影VS零影」が話のメインになり3体のメカは一層空気化→なので玩具販売が低調→スポンサーバンダイが番組打ち切り・・・とこの頃頻発した流れになっていきました。
(零影や敵メカ、エルシャンク等がリリースされていればもっと売れていたと思うのですが)

因みにこの頃「蒼き流星SPTレイズナー(1985年10月~1986年6月:全38話)」、「マシンロボ クロノスの大逆襲(1986年7月~1987年5月:全47話)」と井上和彦さんが主人公の作品が多かったです。
(レイズナーもプラモの売り上げ不振で打ち切りだったなぁ・・・)
更にダブルヒロインの声優も豪華で、ロミナ姫には島本須美さん(ナウシカ&音無響子)、もう一人のレニーに日髙のり子さん(タッチの浅倉南)を起用と超豪華でした。
(アニメの内容的にはとても面白かったのでファンの間では人気だったのですが・・・)

またこの頃のアニメによくあった「神作画」は飛影にも存在し「キャラ:平野敏弘&垣野内成美」+「メカ:大張正巳」作画監督コンビによる最終回の超絶作画は今の眼で見ても遜色ない出来栄えです。
(OVA戦え!イクサー1の布陣ですね)

余談ですが、この頃流行った「よく意味の解らないOP曲」は健在で、飛影のOP曲「ラブサバイバー」も全く意味が分かりませんよ(ダントツTOPはドルバックの「地球にI LOVE YOU」ですが:苦笑)
ただ、個人的に両曲とも名曲ですのでお時間が有れば聞いてみて下さいね。


話しが逸れてしまいましたが、放映当時から飛影&零影は人気があった為、レジンキャスト製ガレージキットが販売されていました。
数年前にはバンダイの「超合金魂」シリーズでも完成品リリースがされていましたので、今でも根強い人気が有るメカです。
(個人的には完成品より自分で作るプラモデルの方が嬉しいですね)

キットのプロポーションは超合金魂のギミックとスタイルを更に進化させた感じで、良く出来ています。
特に飛影は設定と大張作画バランスの良いとこ取りで、とても格好良く仕上がっていますね。

お値段が1BOX¥6930(税込)とお高めですが、令和の時代に飛影のインジェクションキットが手に入るのは正直奇跡だと思いますので、当時のファンの方はマストバイですよ。
(スーパーミニプラは基本的に再販見込みが薄いので、お早めに)
第2弾に「飛影」+「鳳雷鷹A&B」も発売決定しましたので、こちらも早めの予約を強くお勧めします!