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#130箱目:ハセガワ「F-1 1/24 ザクスピード・ヤマハ ZK891」

最近、魅力的な再販商品のリリースが続くハセガワより、F-1ブーム時にリリースされた「1/24 ザクスピード・ヤマハ ZK891」が限定発売されました。

1987年に始まった第2次F-1ブーム、フジテレビの全戦TV中継&ホンダの大活躍もありましたが、何よりも「日本人ドライバー・中島悟」参戦が一番大きかったと思います。
そんな中、1989年から第2の日本人ドライバー「鈴木亜久里」&ヤマハがF-1にフル参戦するとの事で、1988年のオフシーズンはこの話題で持ちきりでした。
ただ、この年は参加チームが多い為、通常の予選の前に予備予選(金曜日早朝)が行われ、そこでノックアウトされたチームは本選はおろか予選にさえ参加出来ないという、今から考えればかなり過酷な内容でした。
(前年までにポイント獲得が無いチーム&新規参加チームは上位4台まで通過、格の違うブラバム2台がいたので実質2台しか通過できません)
まあ、結果だけを言ってしまうと期待を一身に背負って挑戦した鈴木亜久里は1度も予備予選を通過できず、チームとしてもベルント・シュナイダーが奇跡的に2度予選を通過したのみでした。
この年は「セナVSプロスト」の確執が表面化し、第15戦F-1日本GPでのシケイン接触等で話題が集中していた為、予備予選があった事を覚えている人も現在では少なくなってきました。

と、まあ戦績的にはかなり残念なチーム&車なのですが、カーデザイン&カラーリングは抜群に格好良いです。
(この頃のハセガワF-1はタミヤと並べられない1/24なのが残念です・・・)

後日、マクラーレン・メルセデスのメインスポンサーになる「ウエスト・タバコ」を纏うデザインはかなり格好良いです。
(タバココマーシャル禁止国向けデカールは下の部分を切り取る仕様になっています。)
余談ですが、タバココマーシャル禁止国向けロゴが「イースト」なのはシャレが効いていてかなりセンスが良いです(笑)。
なお、今回のデカールも相変わらず裸でブッコむ「ハセガワ・スタンダード」な点もいつも通りですよ(本当に改善しないなぁ~:苦笑)。

余談ですが、お店の倉庫を物色していると当時キットが出てきました(笑)。

初版は実車写真を使用していましたね・・・金曜日の早朝、必死で予備予選に挑む鈴木亜久里のカーナンバー34仕様が涙を誘います。
(これをバネにして翌年の日本GP3位表彰台があるので、人生本当に何があるか判りません←こちらのエスポ・ラルースローラも再販予定)
時代の仇花的キットですがスタイリングの良さは折り紙つきですので、鈴木亜久里ファンの方は是非お早目に!