#158箱目:ハセガワ「たまごガールズコレクション・No.01 1/12 羽澄れい(水着)その2」



では早速、製作に入ります。
その前に模型誌等では最初に「離型剤落とし」をする様に書かれている事が多いですが、余程油でギトギトでない限り、私は工作の後に洗浄します。
(ペーパー掛けで表面を一皮剥きますし、切削粉の洗浄で必ず洗わなければいけませんので)
パーツ形状をよく確認しながら大まかにバリを取った後、各パーツの軸打ちをします。
原型師の方が製作をする際に使った軸打ちの跡がキットに残っていますので、これをガイドにピンバイスで1ミリ径の穴を空けていきましょう。

個人的には2ミリアルミ線が保持力が有り、使い勝手が良いので更に2ミリドリルで開口します。
(水着の紐は0.5ミリ穴+真鍮線を差し込んでいます。)
ベースはホームセンターで買った木の円柱に水性ニスを塗った物を使用します。

次にキットと元絵を比べてみると
(1)左こめかみ周辺と髪の間に隙間が有る

(2)型抜きの関係で左手が肩にくっついていない

(3)髪の毛が型抜きの関係で埋まっている(黒塗り部分)
以上3点が気になります。
これ以外にも足のくるぶし部分(特に右足内側部分)が出っ張りすぎ等も有りますが、キリが無いので以上3点を修正しようと思います。

先ずは(1)の隙間ですが「ウェーブ・軽量エポキシパテ」を斜線部分に盛って顔を太らせ隙間を無くします。
(髪の毛側にはワセリンを塗っておきます)
「加工前」

「加工後)」

髪の毛パーツを外すと歪な感じになりますが、組み立てた後に見えなくなるので、このままでいきます。
(ワンフェス等で自分原型のキット販売する時は見えない部分もちゃんと整形していますよ:笑)

次に(2)の腕の角度ですが「超音波カッター」で上腕部分に切れ込みを入れ、腕を曲げた後、瞬間接着剤で固定。
隙間を「軽量エポキシパテ」で埋めます。
「加工前」

「加工後」

最後に(3)の髪の彫り直しですが「タミヤ・デザインナイフPRO」の曲線刃と「ハセガワ・モデリングチゼル」を使って埋まっている部分を本来の形に成型しています。
写真を撮り忘れたのですが、水着の紐もリボンの部分が埋まっているので、ここも同様に彫り直しています。
(レジンは柔らかいので一気に作業せず、良く切れる新品の刃に交換後、薄く削ぐ様にすると簡単にできます)

くるぶし部分は「ゴッドハンド・神ヤス#240&#400」を使って柔らかい感じに丸めてみました。

これでディテールアップは終わりですので、各パーツのパーティングライン消しと埋まってしまったスジボリを復活させましょう。
次回から塗装に入ります。