9月に新製品紹介した「たまごガールズコレクションNo.10」の「1/12 クレア・フロスト(パイロットスーツ)」。
出来の良さもさることながら待望のパイロットスーツ版なので、早速作ってみましょう。
余談ですがこの調子でハセガワさんが他の女の子のパイロットスーツ版を出してくれると期待していたのですが、何故か次の新作2点は「くノ一(女忍者)」と「女子高生」・・・。
いや、嫌いではないですが先ずは定番の「パイロットスーツ」、「整備兵」、「制服」を出してからにして欲しいなぁ。
正直ラインナップに関してはハセガワさんの迷走っぷりが半端ないです。
ちょっとモヤモヤな気分ですが、気を取り直して製作に入りましょう。
今回パーツの接続にネオジム磁石を使用してみようと思います。
これは製作代行の「MASKED MODELER」さんが推奨されている方法で、分解&仮組が容易な事と瞬間接着剤のはみだし&白化によるトラブルが防止できるメリットがあるとの事。
他にもプロならではの素晴らしいガレキフィギュア製作テクニックを惜しみなく披露して下さっていますので、一度ご覧になって下さいね。
なお、今回のキットはデジタル造形の為、手原型の時に原型師さんが軸打ちに使われている下穴のモールドが有りません。
そこで大雑把な目安で穴あけをするのですが、凸凹のあるパーツ同士は多少ずれてもガイドが有るので大丈夫です。
ガイドが無い部分は柔らかい芯のシャープペンシル(0.3ミリがおススメ!)でパーツの位置を描いて、そこから定規で測った位置に穴を開けていきます。
前髪部分はパーツが薄いので厚みが薄い3ミリ×1.5ミリのネオジム磁石、それ以外の部分は3ミリ×3ミリを使っています。
少し浅めにドリルで穴を開けた後、スピンモールドで少しずつ深さを調節していきます。
パーツが小さい部分は無理にネオジム接続にせず、従来通りアルミ線(1.0ミリ&2.0ミリ)で接続しています。
次に前回気になった「右脚付け根」部分です。
右脚側の違和感を感じる部分にシャープペンシルで印をつけ、デザインナイフでカットしていきます。
この時「デザインナイフPRO」の曲線刃がとても使い易いです。
通常の直線刃でもできますが、シワ部分の再現にとても威力を発揮しますので一つ持っておくととても便利ですよ。
因みにレジンは柔らかくて加工しやすいのですが、削り過ぎるとリカバリーが大変なので具合を見ながら少しずつ削っていきます。
この際、ネオジム接続は簡単に脱着が出来るのでこれだけでもネオジム接続にしたメリットがありました。
良い感じに削れたらスポンジヤスリ(神ヤス#240→#400)で均して完成です。
個人的に違和感なく良い感じになりました。
次にパーティングライン処理がやりやすい様、水性ペン(赤)でラインをなぞっておきます。
この際、油性サインペンを使うとサフの上からでも染み出してきますので、必ず水性を使うようにしてください。
また黒は汚く見えてしまうので、赤or茶色がおススメです。
表面処理に入る前に展示用ベースも並行して作っていきます。
ただの無塗装木製ベースでは味気無いので、パッケージイラストの様な飛行場の滑走路を再現してみようと思います。
木部ベースにニスを塗ってマスキングした後、ひび割れ補修材を塗ります。
その際、フィギュア接続用の穴が埋まらないよう、取付穴に何かを挿しておきましょう(爪楊枝などでもOKです)。
乾燥したら#240のペーパーで表面を均した後、白線を引きます。
その後ウェザリングカラーでテクスチャーを付けました。
次にパッケージ側面のネームプレートを切り取り、円柱の台座なのでマッキーに巻き付けてクセをつけておきます。
最後に両面テープをネームプレートに貼り、ベースに付けて台座の完成です。
次回はフィギュア本体の塗装編です。