レジンキャストフィギュアは基本的にデザインナイフと紙ヤスリ(スポンジヤスリ)があれば完成するので、つい最近までは特に工具に拘りは有りませんでした。
しかし、SNSでフィギュアモデラーの皆さんが使っている工具を使うとビックリするくらい時短&楽に作業ができる便利工具を紹介してみようと思います。
(1)ヤスリ掛け&バリ取り
・ファンテック:超硬スクレーパー+WAVE:HGマルチハンドル(HT-323)
・WAVE:HGダイヤモンドヤスリ(ナイフ形:HT-421)
指の間や前髪の入り組んだところ、凹んだ髪の流れを削る時に重宝します。
デザインナイフだと上手く削れなかった部分が簡単&奇麗に作業が出来ます。
超硬スクレーパーは若干慣れが必要ですが、これが有ると作業が断然早くなり手放せませんよ。
因みにドリルと同じ先端工具なのでピンバイス等に挟んで使うのですが、「ウェーブ:マルチハンドル」が使い易いのでこちらに挟んで使っています。
(2)スジ彫り復活
・タミヤ:エッチング精密のこぎり2(スジボリ用)+モデラーズナイフ
・スジボリ堂:BMCタガネ0.15ミリ
パーティングライン消しをしているとどうしてもモールドが消えてしまいます。
いきなりPカッターなどではガタガタになってしまうので、エッチングソーでまずは下彫りをします。
パテ埋めした部分や合わせ目消しした部分でも引っかかること無く彫れますので、メカ物の改造の際にも使えますよ。
下彫りが出来ましたらBMCタガネで線を深くしておきましょう。
(3)隙間埋め
・WAVE:軽量エポキシパテ(ベージュ)
このキットは抜きも良くほぼ隙間なく仕上がるのですが、胴体と左脚の合わせに少し隙間が出ます。
修正が難しいモールド部分のつながりを優先するとお腹と股に隙間が出来るのでエポキシパテで埋めていきます。
グレータイプもありますが、フィギュアの場合「サフレス塗装」も考慮してベージュを選択した方が良いですね。
(今回もお腹の部分はパテの色の上からホワイトを掛けて疑似サフレスにしています)
最後に塗装用手持ちとしてドリルで2ミリ径の穴を目立たない部分に空け、2ミリ真鍮線を差し持ち手にしています。
(4)塗装段取り
ガンプラと違い各パーツがバラバラに塗装出来無いので、塗装の段取りが重要になってきます。
「接着できる部分はなるべく事前に接着をする」、「組むとマスキング&塗装が面倒な部分は塗装後に接着」、「マスキングが難しい部分は筆塗り」を基本に進めていきます。
まず肌色を塗った後、前髪を接着すると顔が描きづらいので前髪は付けない状態で顔を塗っていきます。
(基本塗装はラッカー、細部はエナメルで塗ります)
この時並行して、ズボンもエアブラシで塗っておきます。
塗料が十分乾燥したら顔とズボンをマスキングしてシャツとブーツを塗っていきます。
髪はマスキングは難しいのでリターダーをたっぷり混ぜた濃いめのラッカー塗料(今回はガイア・メカサフのスーパーヘビーを使用)ではみ出さないよう塗っていきます。
最後に内側を事前に塗っていた前髪を接着、若干隙間が空いたのでパテで埋めた後、塗装しています。
と言う訳で何とか完成しました。
原型を製作された辻村聡志さんの造形が素晴らしいのでとても美人さんに仕上がりました(嬉)。
バイクと併せるとイイ感じですね~。
個人的には1/12位のサイズが大きさ&塗り易さ共に良い感じなので、辻村さん原型のリアルフィギュアをハセガワさんにはどんどんリリースして欲しいところです!
(1/24~1/35は老眼には辛いので:苦笑)